上海交通大学で快適に過ごすための事務手続きをまとめました。
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上海交通大学に留学に来た際に必要となるであろう手続きについてまとめることにしました。
私が上海交通大学に来た時には情報がほぼゼロに近く、いつもであればほんの30分で終わるような簡単な手続きでさえ、2日も3日も費やしてしまうという状況でした。
できなかったり、わからなかったり、異国の地なのでできなくて当然のことなのですが、自分の不甲斐なさにたくさん落ち込みました。
もし上海交通大学に留学に来る方がいれば、これを見て少しでも事務的な手続きが楽になればいいなと思います。
私は徐汇校区に住んでいるので、手続き関係は全て徐汇校区で行いましたが、授業を受けに闵行校区へも行っているので、わかる限りで闵行校区のことについても記載したいと思います。
学生カードについて
学生カード(学生証)についてです。上海交通大学では、学生証がなければ大学生活が何も始まりません。
- 食堂でご飯を食べる時
- 寮のシャワーを浴びる時
- 図書館に入る時
などなど学生カードが不可欠です。
学生カードは最初のオリエンテーションのときに、大学への登録が完了した後、自分が所属する学部へ行って所属の登録をするときにもらうことができます。このとき一緒に銀行カードももらいます。
QRコード型学生カードについて
QRコード決済が浸透している国というだけあってQRコードの学生証もあります(主に食堂と通学バスでの支払いに使用することができます。)
WeChatのミニプログラムのこちらを使用します。WeChatPayで支払いを行いますので、WeChatPayの使用が可能になってからこちらは使用することができます。
学生カードのアクティベートについて
学生カードを使って寮のシャワーのお湯を出すためには、学生カードをアクティベートする必要があります。学生カードの中には、あらかじめ50元チャージされているので食堂で何かを購入すればアクティベート完了です。
学生カードのチャージ方法について
学生カードはなくなる都度チャージする必要があります。学生カードのチャージ方法は大きく3つあります。
- アリペイからチャージする
- 食堂近くの機械を使ってチャージする
- 学生カードセンターに行って有人カウンターでチャージする
私はいつも1のアリペイからチャージをする方法を使用しています。
現金でチャージしたい場合は3の有人カウンターへ行くしかありません。徐汇校区では院生用の食堂の近くにカードセンターがあります。
アリペイから学生カードにチャージする方法
アリペイから学生カードにチャージする方法です。まず、アリペイのトップ画面のMoreを選択してCampus Life「校」というアイコンをクリックします。私はトップ画面に設置したので、Moreの横にあります。
その後、「校园一卡通」をクリックします。
続いて自分の所属している大学を選択します。
選択できましたら、いよいよチャージです。名前を入力しますが、ここでは学生証に記載通りに入力します。ローマ字ならローマ字です。そのあと「卡号」を入力しますが、これは学籍番号ではなくて学籍番号の下に書かれている6桁の番号です。
チャージ金額を決めてアリペイを通して支払いが完了したら、無事にチャージ完了です。これでアリペイからチャージもできますし、自分の学生カードの残高がいくらなのか確認することもできます。
- チャージをしてすぐは「待圈存」と表示されますが、食堂のカードリーダーにかざす時に学生カードにチャージされるので何もしなくて大丈夫です!
学生カードの磁気がなくなった時について
学生カードの磁気が亡くなったときについてです。日本にいるときには学生証の磁気がなくなってしまうから、iPhoneと一緒に学生証を持ち歩かないように気をつけていたのに、こちらに来てからは貴重品ということで一緒に持ち歩く機会がかなり増えてしまっていたようで、学生カードの磁気がなくなって図書館に入れなくなってしまった時がありました。
食堂では問題なく使用できていたので、問題は磁気がなくなって図書館に入れなくなったことです。図書館で学生証が認識しなかったので、警備のおじさんに「これ入れない〜」みたいな感じでジェスチャーしたら、図書館のカウンターへ行けと言われました。
図書館に入ってすぐのカウンターで職員の方に磁気を入れてもらいました。2時間後に反映されるということだったので、2時間経ってから試してみたら、入ることができました!
ちなみに図書館の横にあるネットワークセンターで学生カードに関する全ての相談を受け付けているので、何か困ったらそこに行くと良いです。私も最初そこに行きましたが、私の学生カード自体にはなんの問題もなかったようで「図書館へ行って〜」と言われました。
「困った!助けて!!」みたいな感じで行けば、誰か助けてくれます。大丈夫。
銀行カード・銀行口座について
銀行カードについてです。上海交通大学では、大学で銀行口座(中国銀行)をあらかじめ全員分用意してくれています。これは学生カードをもらうときに一緒に受け取りに行きます。
しかし、この銀行カードは中国銀行でアクティベートしないと使用することができません。中国銀行も学校の一番近くの支店でしか取り扱いがないので注意が必要です。たくさんの留学生が殺到するので、アクティベートするのに2日かかりました。早く銀行口座を使いたい人は開店の朝9時より前から並んでおくのがおすすめです。
銀行口座がアクティベートできたら、ネットバンキング・中国銀行アプリの設定とアリペイ、WeChatPayの登録を行うことができます。銀行内であれば、これらのアプリと銀行口座の紐付けを銀行員の方々がサポートしてくれます。WeChatPayやアリペイは身分証明確認として自分の顔写真とパスポートの写真を提出する必要があります。
SIMカードについて
SIMカードについてです。私は大学への登録日に寮の前で販売されていた中国联通(チャイナユニコム)の新入生限定パッケージを購入しました。1年100元(=約1,600円)で毎月100GB使うことができるびっくりするくらい安いSIMカードです。
自分の好きな電話番号を選択して、パスポートを見せて写真を撮られて、100元払ってiPhoneをお姉さんに渡したら、無事にセッティングが完了しました。このSIMカードを購入することができるのは、登録日の最初の1〜3日だけのようです。それ以降は購入することができません。
空港や街のケータイショップでもSIMカードを購入することができますが、こちらは自分で毎月チャージしなければならないので、大学に留学する方であれば、焦って空港で購入せずに学内で販売しているSIMカードを購入するのがおすすめです。
空港などであまり焦って買わなくても良いかと思います。私は念のため、アマゾンで臨時のSIMカードを購入していきました。到着した日には時間も遅くクタクタでSIMカードはおろかWi-Fiにも接続できなかったので、あらかじめ買って行って正解でした。不安な方はAmazonで数日分のSIMカードを購入して行くと良いと思います。
図書館について
図書館についてです。私の寮がある徐汇キャンパスには大きな図書館がありません。小さめの図書館?と言っていいのかわからない図書館があるだけです。本の数も少ないし、自習スペースも限られています。
闵行キャンパスには大きな図書館があり、本も自習スペースも豊富です。私は図書館が大好きな人間なので、図書館のために闵行キャンパスに引っ越したいくらいです。闵行キャンパスは上海の郊外で、徐汇キャンパスは上海の都市部にあるので、どちらも一長一短ですが。
図書館への入り方
図書館に入る時はどちらのキャンパスにせよ学生証が必要です。学生証をかざしてゲートが開けば、中に入ることができます。
本の借り方
本を借りたいときにはカウンターで貸し出し手続きを行うか、機械で自分で貸し出し操作を行うかを選択することができます。
機械で自分で行う場合は、「借书(貸出)」を選択して学生証を機械にかざして、借りる本をかざせばオーケーです。困った時は、近くに職員の人がいるので身振り手振りで助けてもらいましょう。言語選択は英語にもできるので、安心です。
本の返し方
続いて借りた本の返し方です。こちらもカウンターで手続きを行うか自分で機械を使用して行います。機械を使用する場合、「还书(返却)」を選択して本をかざせばオーケーです。返却するときには学生証は必要ありません。機械に通した本はすぐ横に棚が置いてあるので、そこに置いて帰ればバッチリです。
自習室について
闵行キャンパスには大きな図書館があるので自習室がなくても大丈夫ですが、徐汇キャンパスの図書館は図書館と言えないほど小さいので自習室の利用がおすすめです。徐汇キャンパスの自習室は、「工程館」という建物の1階入って左側の104・106・107・108の教室です。上海交通大学の学生と先生しか使ってはいけないルールになっているので、時々学生証を確認するための巡回があります。
月曜日から日曜日まで、朝06:30〜夜22:00まで空いています。土日も勉強をする学生で席はいっぱいです。
寮について
私は留学生寮の「桃李苑」の2人部屋に住んでいます。寮は半期ごとに予約をします。11月も後半戦に入りましたが、まだ後期分の寮についての案内が届いていないので後期の寮の申請の仕方はまだわかりません。
「桃李苑」にはキッチンがありませんが、電子レンジはあります。
寮のシャワーの使い方
お湯のシャワーを使いたい時はここに学生証をかざします。
5分間で2元です。5分以上シャワーを浴びたい時は再度学生カードを機械にかざします。
たまになんの前触れもなく断水しますので、断水しても焦らないように。
寮の電気代の支払いについて
寮の電気代は部屋ごとに支払う必要があります。だいたい毎月60元くらいだと思います。(正確な値段はわかりません……)部屋にチャージをしてそこからどんどん引かれて行くシステムです。
こちらのチャージは先ほど紹介した学生カードの有人カウンターと同じ場所でチャージを行うか、もしくは上海交通大学のアプリ上からもチャージを行うことができます。
こちらのアプリを使用します。後ほど紹介するjaccountという上海交通大学の個人アカウントを使用してログインします。
まずjaccountでログインできたら、トップ画面から「生活服服务」を選択します。
その後「宿舍电控缴费」を選択します。
選択できたら、このような画面になるので支持に従って部屋番号を5桁に変換してから入力します。このアプリを使えば、アプリ上で電気代のチャージも可能ですし、部屋の電気代がいくら残っているのか確認することもできます。
留学生活が始まってすぐは上手く連携ができていなかったようで何度行ってもできませんでしたが、10月中旬ごろにやっとアプリ上からもチャージができるようになりました。焦らずに待っていたら、いつかできるようです。
部屋にあるもの
- ベッド(枕・敷布団・掛布団・カバー類一式)
- 収納棚(とても豊富です)
- 机
- 椅子
- 卓上ライト
- 鍵のかかる収納
- テレビ
- 湯沸しポット
- 冷蔵庫
- エアコン
部屋でWi-Fiを使用したい場合は、ルーターを購入して有線LANの設定を行う必要があります。毎月100GB使えるSIMカードがあるので、私はWi-Fiの設定はせずにデザリングして使っています。学内には無料のWi-Fiがありますが、学内のWi-Fiは寮の中では使用できません。
食堂について
食堂についてです。闵行キャンパスには食堂がたくさん(7つくらい)あって、しかも美味しいので飽きることなく食べることができるのですが、徐汇キャンパスは食堂が少なく(大食堂、院生用食堂、ハラル用食堂、洋食レストラン、その他食堂2つ)味もいまいちなので、そろそろ飽きてきました。
だいたいどこの食堂も、朝06:30〜09:00/昼11:00〜13:00/夜17:00〜19:00の営業時間です。闵行キャンパスの「玉兰苑」という食堂は味も美味しく10:00〜22:00まで中休みなく営業しているので、ご飯を食べそびれた時にはおすすめです。
履修登録について
交換留学生は自分が受講したい科目をオンライン上で履修登録する必要があります。履修登録の期間は決められていて、全て自己責任で行わなければなりませんので、ご注意ください。
後期の履修登録の案内がかなり遅く、希望の授業を取ることができない可能性があります。下記のホームページを逐一確認しておきましょう。
jaccountについて
上海交通大学の個人アカウントjaccountについてです。アカウントの作成方法についてはオリエンテーションの時に登録方法を紙をもらうことができるので、そこに書かれている内容に沿って登録していきます。登録の時に自分で決めたユーザーネームは上海交通大学のメールアドレスの@の前になるので、あまり変なものや人に見られて困るものにはしないように注意が必要です。
また、授業によってはhttps://oc.sjtu.edu.cn/という大学のシステムを使用して提出物を提出したり、リーディングリストが配布されたりするので要確認です。
交換留学生向けの中国語クラスについて
交換留学生向けの中国語のクラスについてです。私は本科に混じる交換留学生としてやって来ました。留学生向けに無料の中国語講座があると聞いていたのですが、あったことはあったのですが想像と違っていました。
交換留学生向けの中国語クラスは、まずクラス分けテストが行われます。クラス分けテストはHSK4級と5級の過去問でした。これの結果によって初級・中級・上級の各2段階ずつ合計6クラスに振り分けられます。
私は上級の(2)だったのですが、蓋を開けてみたらびっくり。
上海交通大学に4年間通う本科生の留学生と一緒の中国語クラスです。彼らはおそらく2年目か3年目。ペラペラです。しかも内容は中国古典の論語。
現在の中国語でもついて行くのに必死なのに、え、古典やるの……。ってなりました。しかも週1回の授業しかなく……。週に8クラスの語学コース無料だよ!って書いていたのはなんだったのでしょうか……。
交換留学生(中国語のみを学習する言語生ではない交換留学生)として上海交通大学に留学に来る場合は、中国語クラスにはあまり期待しないほうがいいです……。
通販と品物の受け取りについて
通販についてです。中国の物流はすごい。なんでもみんな通販で購入します。11月11日のセールはかなりすごかったです。大学の宅配ボックスも溢れかえっています。
通販で購入する時ですが、住所は自分が住んでいる寮の住所を記入します。購入したものの受け取りについてですが、携帯電話にSMSが届くのでその案内に沿って宅配ボックスまで取りに行きます。徐汇キャンパスの場合は、スターバックスの裏にあります。
「20:30前凭〇〇-◯-〇〇〇〇尽早取」と書かれている場合は、書かれている時間までに宅配センターの中に入って自分で荷物を探しに行きます。荷物が見つかったら、受付まで持ってきて用意されているQRコードをアリペイで読み込んで「身分証」を表示します。これを係りの人の言う通りの場所に置いて「成功!」となったら完了です。
「打开支付宝扫一扫幕二维码或凭取件码〇〇〇〇〇〇,◯号柜」と書かれていたら、記載されている外の青いボックスの前へ行って、届いた暗証番号を入力するかアリペイでスキャンします。完了したら扉が開くので自分の荷物を受け取って、蓋を閉めて完了です。
コピーについて
コピーについてです。ネット上のものを印刷したい!パスポートのコピーが必要になった!あるあるです。日本ではコンビニでコピーできていたけど、上海に来てからはどこでコピーしたら良いのかわからず、困っていました。
学内でのコピーは主に食堂のすぐそばにコピー屋さんがあります。コピー屋さんと言っても自分で操作して印刷するのですが……。
コピー1枚0.2元(=約3.2円)です。ここで注意ですが、支払いはアリペイかWeChatPayしか使用できません。銀行口座をアクティベートしてこれらのアプリが使用できる状態であれば良いのですが、そうでない場合は近くにいる人にお願いして代わりに払ってもらう必要があります。
証明写真について
中国で健康診断を受診するから、証明写真が必要になった!となるかもしれません。できれば、日本からパスポートサイズの写真をたくさん持ってくるのがおすすめです。
証明写真を撮れる場所についてですが、地下鉄の駅構内にセルフの証明写真機があります。最寄りの交通大学駅・徐家汇駅ともに証明写真機があります。
徐汇〜闵行のバスについて
徐汇〜闵行のバスがあります。だいたい毎時間3本ほど出ており、10分前おきくらいにそれぞれ発車します。少し特殊なのですが、先生用のバスと学生用のバスがあります。どちらに乗ることもできますが、それぞれ注意点がありますのでご確認ください。
先生用のバス
こちらは先生用のバスの時刻表です。先生用の通勤バスということなので、先生が優先です。出発時刻ギリギリまで学生はバスに乗車することができません。
支払いは学生カードまたはQRコードの学生証で支払いを行います。バスの近くにおじさんかおばちゃんが立っている場合はその人から現金で切符を購入することも可能です。
片道6元です。
学生用のバス
こちらは学生用のバスの時刻表です。学生用のバスなのでこちらは先生の乗車を待つことなくバスに乗り込むことができます。こちらのバスも片道6元です。
こちらのバスはWeChatのミニプログラム「驿动汽车 Edrive」からあらかじめチケットを購入しておく必要があります。座席指定がありますが、座席を気にしている人もいれば、適当に座っている人もいる状況です。
乗車の際にはあらかじめ購入しておいたチケットをQRコードで読み込んで完了です。こちらのバスは便数が少ないですが、バスの乗車を待たなくて良いのでスムーズに移動ができるので便利です。
徐汇キャンパスのバス乗り場
黄色で丸を囲った部分です。どちらのバスもこの辺りが乗車場所です。
闵行キャンパスのバス乗り場
闵行キャンパスのバス乗り場は、先生用のバスは黄色のあたり、学生用のバスは青色の丸のあたりです。
まとめ
上海交通大学に留学に来てくださった方々が少しでも快適に生活できますように!何か困ったこと、さらに知りたいこと、質問等ありましたらお問い合わせページから気軽にご連絡ください。