交換留学の志望動機書の書き方についてまとめました。
- 交換留学に行きたいけれど、志望動機書の書き方がわからない
- 何を書いたら良いのかわからない
- 志望動機書の書き方のコツを知りたい
という人におすすめの記事です。
実際、私も交換留学に行きたい気持ちがあるにも関わらず、何を・どのように書いたら良いのかわからず試行錯誤しながら完成させました。
今回は、交換留学の志望動機を作成するにあたり、どのようなことを意識して作成したのかについて紹介します。
交換留学志望動機書の構成
まずは書きやすいように、交換留学志望動機書の構成を固めてしまいましょう。今から紹介する型にこだわる必要はありませんが、書き方を考え込んでしまって筆が中々進まない場合は、下記で紹介する型に当てはめてとりあえず書いてみてください。ある程度自分の想いを表す文章が書きあがったら、自分なりにカスタマイズしていきましょう!
まず、最初にお断りしておきたいことですが、留学志望動機書を完成させるにはものすっっごく時間がかかります。自分の中で考えをまとめたり、その考えを人に伝わるように書き出してみたり……。提出前に何人かの人に読んでもらってフィードバックをもらって再度訂正したり……。これらの過程を経てようやく完成するものですので、締め切り1週間前で慌てて書類作成するようなことがないように、余裕を持って書類作成をして行きましょう。
ちなみに志望動機書完成まで約1ヶ月かかると思っておいた方がいいです。いや、1ヶ月かけてじっくり丁寧に取り組みましょう。時間をかければかけるほど、必ず良いものが出来上がります。
留学志望動機書の構成:3段構造
それでは、交換留学の志望動機書を実際に書いていきましょう。自分が留学に行きたい理由について3段構造にすると書きやすいので、構成に迷ったら一度3段構造で書いてみましょう。書き方に正解はないので、あくまで参考程度に。
1段目:学術面での関心について
まず、1段目は「学術面での関心について」です。
交換留学ですので、「勉強第一」です。学習面でしっかりと志望動機を完成させないと、残念な結果となってしまいます。
- なぜ交換留学でないといけないのか?
- なぜ語学留学ではいけないのか?
- 留学先で学びたいテーマは何か?
- なぜそのテーマに興味を持ったのか?(背景など)
- 留学先でどのような授業を受講するのか?(具体的な授業名とともに)
- 留学先でその授業/テーマを学ぶためにこれまでに大学でどのような学習をしてきたのか?
以上の質問に対して自問自答を繰り返して着地点を頑張って見出していきましょう。
まず、自分が留学でテーマとすることについて記述し、なぜそのテーマに興味を持ったのかについて背景を記入します。そして、留学先の大学で学びたいことについて書きます。具体的に授業名をあげて記述すると審査官にも実現性が伝わります。
また、その留学先で学習したいことをこれまで大学で学習してきたとアピールしましょう。そして、これまでの学習と今回志望する留学がどのように関連しているか説明してみてください。具体的なエピソードを交えて書くのがおすすめです。私がしたいこのテーマはこの国のこの都市じゃないとダメなんだ!!と強く主張して書き進めていきましょう。
2段目:留学先大学の環境について
次に、2段目には「留学先大学について」書きます。
- 留学先大学の環境
- 図書館、博物館等の学習環境
- 生活環境
- 留学先都市
- 同じ国や都市にある他の大学ではダメな理由
留学先の大学がどのような環境なのかを記述し、このような環境が整っているこの大学だからこそ、自分のやりたいこと、目的やテーマを達成することができると強く主張します。しっかりと下調べをしているというアピールにもなりますし、実際に学びたいという気持ちが伝わりやすくなります。
3段目:留学後の展望について
最後の3段目は、「留学後の展望について」です。交換留学ですので、帰国後に大学や社会に貢献できることが求められます。
- 留学で何を得たいのか(日本では得られないこと)
- その留学で得たものを帰国後どのように活かすのか
留学で何を得たいのか、その得たものを帰国後どのように活かすのかについて記述します。ここでは自分のことについて(将来の夢につなげるなど)でも良いですが、大学協定校へ派遣の交換留学生なので社会に役立つ点(日本と海外をつなぐ人材になり、日本を元気にしますなど)をアピールしましょう。
上記の
- 学術面での関心(過去)
- 留学先大学の環境(現在)
- 留学後の展望(未来)
という3段階で書いていくと、わかりやすくまとめることができます。
過去(興味を持った)→現在(何を学ぶか)→未来(留学の経験をどのように活かすか)と時系列に沿って記述します。
交換留学志望動機を書くときの注意点
上記で交換留学志望動機書作成のコツ・3段階で書くということを紹介しましたが、実際に書くときに気をつけておく点を補強したいと思います。
- 具体的に書く
- 端的に書く
- 一貫性を持った軸で書く
- 面接でつっこまれる可能性があることを意識して書く
- 面接でつっこんでもらうポイントをあえて作っておく
- 余計なことは書かない
- 時間に余裕を持って作成する
指定された用紙いっぱいいっぱいに書きたい気持ちはわかりますし、書かないより書いた方がいいのは間違いありませんが、たくさんの要素を入れすぎないように注意が必要です。具体的に端的にがキーワードです。
例えば、ニューヨークに留学したい、ファッション・移民問題に関心があるから。であれば、「ファッションと移民」という2つの異なる軸のものが混ざってしまい、方向性が定まらなくなります。ファッションならファッションと一つの軸に絞り、一貫性を保ちながら文章を書き進めていきましょう!
また、自分が何気なく書いた過去の事柄や何気なく書いた単語について面接で突っ込まれる可能性があるので、要注意です。あえてつっこませて、自信満々に回答するのもありですが。
書類審査を元に面接が行われるということをお忘れなく。蛇足は書かないのが吉です。
交換留学志望動機書は日本語でのものだけでなく、英語や現地語での提出が求められる場合があります。(私は中国語で提出しました……)
実際に一例を書いてみました
私は日中関係が専門で中国・上海への留学を希望していましたので、実際に一例を書いてみました。
- 私が◯◯大学に留学を志望する理由は3つある。第一に学術的関心、第二に留学先大学の環境、第三に留学後の展望についてである。
- 第一の学術的関心について、私は日中関係に興味がある。〜〜(日中関係に興味を持った背景を具体的に記入)〜〜。日中関係が複雑なのは〜〜というのが一因であると考える(あくまでも自分の中での仮定)。大学の授業で学んだ◯◯では立場によって◯◯と見たり、◯◯と見たりするなど物事の見方が大きく異なるということを学んだ。現地の大学で〜〜という授業(授業名を具体的に記入)を受講することにより、自分の興味関心を深めることができる。〜〜〜。
- 第二の留学先大学について、上海は中国国内においても経済が発展した都市であり、激しく流動性のある都市である。そんな都市で学びたいと思う現地の学生や世界中からやってくる留学生と交流できる最適な都市であると考えた。〜〜(留学先の都市や留学先大学の魅力について記述:図書館など)。
- 第三の留学後の展望について、留学で学んだ◯◯を活かし、〜〜したい/卒業研究を進める予定だ。そして、小さい頃からの夢である◯◯の仕事につくことで、◯◯に貢献したい。/留学で学んだことを活かして日中間の文化交流を促進する手段についてさらに模索していきたい。
- 以上の3つの理由から私は◯◯大学への交換留学を志望する。
あくまでも一例ですが、3段構成を利用して書いてみました。構成の参考になりましたら幸いです。
我想参加本校与上海交通大学之间的交换留学项目。我有三个理由。首先是出于对中日关系的关心,其次是出于对留学目的地上海的兴趣,最后是对留学后的展望。
首先,我关心中日关系。我以前看过~~~~~~。我认为双方历史观的差异是原因之一。上课时~~~~~~~。我打算在上海交通大学人文学院里,学习~~~~~~。~~~~~~~~~以提高我对中国的兴趣,我想进一步了解中国。
其次,我对上海这座城市感兴趣。~~~~~~~~~~~。
最后,对于留学后的展望。毕业后我想从事中日旅游相关,活用这次的留学经验,~~~~~~~~~~~~,促进互相交流。
其于以上三个理由,我希望去上海交通大学留学。
まとめ
交換留学の志望動機書を書くのは骨の折れる作業ですが、留学で自分は何をしたいのか、何を軸として生活していくのか、明らかにできる作業です。
書類作成の時点でしっかりした軸を持っていれば、その後の面接や奨学金申請でも自分が設定した軸に沿って話すことができますし、留学中に留学の目的を見失うことがなくなります。時間はかかりますが、がんばって書いていきましょう!