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HSK 5級取得に向けたおすすめ参考書を紹介します。
中国に留学すると決めてからHSK 5級が必要ということがわかり、HSK5級取得に向けて猛勉強しました。
HSK5級取得のために効果的な参考書を探していましたが、ネットを調べてみてもどの参考書を使えばよいのかわからなかったので、実際に使用してみて役立った参考書を使い方と共に紹介します。
この記事は
- HSK5級に向けてどの教材を使って勉強したらいいのか迷っている人
- 急いでHSK5級を取得しないといけない人
におすすめの記事です。
中国語を勉強するきっかけ
話は少し脱線しますが、なぜ私がHSK5級を急いで取得しなければならなかったのかについて私の中国語を勉強するきっかけとともにお話します。
私が中国語を勉強するときっかけは、大学で第二言語を選択する必要があったからです。私が中国語を選択した理由は、他のフランス語などの言語と比べて「簡単そうだから」です。
その後中国に旅行する機会があり、中国を訪れてみると自分が想像していた中国と大きくかけ離れている(良くも悪くも)ということを自分の身を以て体感しました。
そして、今考えるとどういう経緯かわかりませんが、(少々ぶっとんでる)
ちゃい
と決意しました。
このとき交換留学申し込みまであと6ヶ月です。中国の大学へ交換留学の申請するためには、HSK5級が必要でした。そのため、HSK5級取得に向けて猛勉強することとなりました。(ちなみにこの時、私は中国語全く話せませんでした……)
私は大学1回生のときに第2外国語として中国語を履修しました。今回の記事については、大学1回生の中国語学習(週に90分×2コマの授業)が終了していることを前提としてお話しします。
そもそもHSKとは?
中国の大学に交換留学に行くためには、HSKが必要ということがわかりました。しかし、これまでHSKなんて聞いたことがありません。HSKって何だろう?まずは敵を知ることからはじめてみました。
HSKとは 「汉语水平考试」という世界共通の中国語認定試験です。中検は日本人向けの検定、HSKは世界中の国の人が受ける検定試験です。英検とTOEFLみたいな感じです。試験進行は中国語と日本語の両方で行われますが、問題用紙や答案用紙は中国語のみの表記です。
HSKを受験するにあたり、HSK5級ってどんなレベルかわからなかったので、調べてみました。
HSK5級は、受験生の日常中国語の応用能力を判定するテストです。
「中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる」ことが求められます。(HSK公式サイトより)
ちゃい
と当時はとてもあたふたしました。
交換留学の申請まで時間がなかったので、焦りに焦って参考書を買って勉強を開始しようとしましたが、HSK5級の試験対策にはどの参考書がいいのと困惑してしまいました。
ネット上には中国語学習のおすすめ参考書はたくさん紹介されていますが、HSK5級取得に特化した参考書の紹介は見つかりませんでした。
私はとりあえず急いで証明書としてのHSK 5級が必要だったので、HSK5級の試験対策に特化して勉強することにしました。
中国語のレベルを上げたのちにHSK5級に受かるための参考書を紹介するのではなく、HSK 5級を取得するためにHSK5級の試験対策に特化した参考書を紹介します。
中国語の底上げ、レベルアップにおすすめの教材はこちらの記事にて紹介しています。
HSK 5級取得に向けたおすすめ参考書
HSK 5級の試験対策に役立つ参考書を分野ごとに紹介していきます。 あくまで試験対策に特化した参考書の紹介です。中国語の運用能力を底上げするものではありません。
HSK5級単語編
中国語のいいところは、漢字表記であるところ。漢字を見ればなんとなく意味を連想することができます。リーディングのときはこれで問題ないです。しかし問題はリスニングのとき。
漢字を見たらわかるというのが逆に落とし穴となります。
中国語の発音は日本語と全く異なるので、一から一つづつ確認していくことが必要になります。ここで単語帳を使用してフレーズで覚えていくのがおすすめです。
単語学習にオススメの単語帳はアスク出版の「合格奪取!新HSK5級単語トレーニングブック」です。
5級から挑戦するとなるとかなーりかなーりハードルが高くなるので、まずは1〜4級用の単語帳で練習して単語量を増やしていきましょう。大学の第二外国語を1年履修した後であれば、HSK 3級までの単語は頭に入っているはずです。
アスク出版のHSK単語帳の良いところは他の単語帳と異なり、例文の読み上げ音声が入っていることです。音声が入っていることで、単語練習と共にリスニングの練習もできるので、大きなプラスになります。
単語練習のポイント
- 毎日継続して行う(短時間でもいいので必ず毎日触れる)
- 漢字と読み方を一致させることを意識する(目に頼らずに耳で意味を理解する練習)
- 必ずCDを聴きながら練習する
- 練習する際にCD音声と一緒に発音する
とにかく聴き慣れない中国語に慣れて抵抗をなくすことが大切ですので、毎日コツコツがんばりましょう!
私も始めた頃は中国語が「シャカシャカシャカ」という音にしか聞こえず、中国語を聴くのがストレスになっていました。それでも毎日継続して続けることで少しづつ聞き取る力がつきました。あるとき急にクリアに聴こえる日がきっと来ますので、絶対に諦めずに毎日取り組んでください。
HSK5級問題集編
問題集は、下記の公式問題集を一冊やりこむだけで大丈夫です。他にも様々な問題集があるかと思いますが、HSK4級の公認テキスト問題集を何度も何度も繰り返し取り組んでください。
下記は4級用の公認テキストですが、5級にも必要な文法事項がたくさん含まれています。また、これらの文法事項は書写試験でも高得点に繋がるものですので、しっかりと学習しましょう。
長文練習のポイント
- まずは読解の練習から行い、中国語→日本語が自分の思った通りの解釈であったか確認する
- その後、CDを聴きながら中国語の発音に慣れる(単語では聞き取れるものであっても、文章になると聞き取れなくなる方におすすめ)
- CDを聴きながら発音練習をする
- テキストを見ずに音だけで内容を理解できるようになるまで、繰り返し繰り返し聴く
5級になると4級と比べてリスニングの長さが長く、複雑になるので、リスニングを伸ばしたいという方はこちらの勉強法を試してみてください。最後までやりきった後にはリスニングの力がむきむき育っているはずです。
追記
HSK5級過去問題集編
最後の仕上げとしてHSK5級の過去問題集を活用して、実践練習を行っていきます。
5回分の過去問題が掲載されているので、力試しや実力確認にもってこいです。一度解いたら、なぜ間違ったのかを必ず確認するようにしてください。例年の傾向として過去問と似たような問題が出題されています。
余裕がある人はこちらも
下記は必要な人、または上記が全て終わってしまってすることがない方におすすめです。
『100読中国語筋トレ』教材は内容が少し難しく、またCDの速度が速いですが、リスニング練習やピンイン音読、ピンイン→意味の練習に最適です。
『口を鍛える中国語作文』の教材は会話の練習にも役立ちます。日本語→中国語の変換を素早く行うトレーニングが可能です。私は『口を鍛える中国語作文』をHSK5級の作文練習、対策として使用していました。
まとめ
- 単語帳でリスニング対策&漢字の読み方を徹底確認
- 公式テキストで文法、リーディング対策
- 公式テキスト1冊のみを徹底的にやりこむ
- 過去問で力試し&総仕上げ
- 余裕のある人は耳や作文力を鍛えるトレーニングを!
上記で紹介した教材で勉強を始めてから、約3ヶ月でHSK5級220点を取ることができました。8割を目標としていたので、目標には届きませんでしたが留学条件は取得できたので、一旦はこれでよしとします。HSK5級にチャレンジしようと思っている方、HSKは他の試験に比べて点数が取りやすい試験です。一度申し込んで実力試しに受けてみると良いかと思います。
- 中国語を勉強し始めたばかりという方はHSK2級or3級〜
- 大学で1年中国語を勉強したという方はHSK4級〜
力試しとして受けてみてください。馴染み深い漢字ですので、リーディングはそれほど苦戦することなく取り組めると思います。
また、今回紹介した参考書はHSK 5級を取得するために特化したものです。中国語能力を底上げするためではなく、あくまでも証明書として必要な基準を満たすための対策方法です。
HSK 5級を無事に取得されましたら、他の参考書に切り替えて、中国語能力を底上げしていく学習に取り組んでいってください。
中国で教材を購入することができる場合は、北京語言大学出版の『Developing Chinese(発展中国語:发展汉语)』がおすすめです。
無事にHSK5級に合格されましたら、次はHSK6級目指して、ファイトです!!