中国語学習まとめ

交換留学で応募できる奨学金と業務スーパー奨学金について

中国・交換留学で応募することができる奨学金について紹介します。

中国・上海交通大学に交換留学をするにあたり奨学金の申請をしました。私は留学の奨学金を業務スーパージャパンドリーム財団様から頂けることになりました。今回は留学で申請できる奨学金について、そして私が申請した業務スーパージャパンドリーム財団奨学金について紹介します。

交換留学で申請できる奨学金一覧

留学でいただくことができる奨学金(給付型)にはさまざまな種類がありますが、数ある留学の奨学金制度の中から交換留学で申請できるものに絞って紹介します。

まず、交換留学を対象とした奨学金は以下を一例としてたくさんあります。

  • JASSO
  • フクシマグローバル人材支援奨学財団
  • 寺浦さよ子記念奨学会
  • 学研災グローバル人材育成奨学金
  • みずほ国際交流奨学財団
  • 阪和育英会
  • トビタテ
  • 業務スーパージャパンドリーム財団
  • 経団連グローバル人材育成スカラーシップ
  • Kiyo Sakaguchi奨学金
  • 霞山会 中国・台湾留学生への奨学金
  • 関西日本・フィンランド協会

上記の留学奨学金の中には、応募できる学部が限定されていたり、渡航地域や専攻分野が限定されているもののあります。また、これらは一例ですので調べて行くと他にも交換留学を対象とした奨学金が見つけることができます。

都道府県や各自治体でその地域出身者に対して留学向けの奨学金が用意されていることもあるので、各自治体のHPの確認も忘れずに!

海外奨学金の検索はこちらから。

海外留学支援サイト

上記のリストに記載したJASSOの奨学金は自分で申請することができず、各大学に文部科学省から枠が振り分けられ、その枠から順にもらえる人が決まっていくという制度です。そのため、まずはJASSO以外の支援額が大きい奨学金に応募し、ダメだった場合はJASSOを申請するという手順を踏むと良いです。

業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金について

上記の数ある奨学金の中から私は「業務スーパージャパンドリーム財団」様の奨学金を選択しました。この奨学金を選択したのは、以下の理由からです。

  • 支給額:月額15万円
  • 応募に所得制限がかからない
  • 交換留学先で専門科目の単位を習得する必要がある

まず、月額15万円をいただくことができるということが最大の魅力でした。

中国への渡航であれば、 JASSOは月額6万円なので、月額15万円は豊富な資金源となります。

また、高額な奨学金にも関わらず、家計の所得制限がありませんでした。共働き家計のため、他の奨学金は所得制限で引っかかってしまいましたが、業務スーパー奨学金には制限がなく誰でも応募することができるというのが魅力でした。

そして、業務スーパージャパンドリーム財団は交換留学への支援を対象としており、交換留学でも語学習得を目的とする留学は認められていません。そのため、専門科目の履修を必然的に行わなければならなくなるので、自分を追い込むためにも最適です。

業務スーパー奨学金の応募方法

それでは、業務スーパージャパンドリーム財団奨学金の応募方法についてです。

応募は所属大学を通して行う必要があります。大学の国際交流課からの案内をチェックしておきましょう。また、例年同じような時期に同じような提出書類が必要なので、昨年の情報をチェックして応募に備えておきましょう。

業務スーパージャパンドリーム財団奨学金の公式ページはこちら。

支援事業について – 海外留学に係る支援:公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団

業務スーパー奨学金の応募書類

業務スーパージャパンドリーム財団奨学金に応募するための必要書類一覧です。

  • 申請書
  • 誓約書
  • 指導教員推薦書
  • 在籍証明書原本
  • 学業成績証明書原本
  • 留学先大学で履修予定の科目のシラバスのコピー
  • 現在履修中の授業科目がわかる書類
  • 語学能力を証明する資料
  • ボランティア参加経験の証明書(なくても可)

必ず自分が申請する年の応募要項を確認して必要書類を漏れなく揃えてくださいね。

 業務スーパー奨学金の応募条件

下記のリストの他にも細かな条件はありますが、特に重要な条件を列挙しています。

  • 大学学部2年生以上である
  • 35歳以下である
  • 語学研修目的の留学ではない
  • 他の奨学金との併用不可
  • セメスターあたり6単位以上の学習計画を立てていること
  • 大学での成績基準と語学基準を満たしていること

以上の条件を満たしていれば、応募することが可能です。

注意
  • 業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金では、一時帰国をする際には大学と財団から許可をもらう必要があります。そして、1ヶ月以上留学先を離れる場合は、当該月の奨学金を返還する必要があります。
  • 私は、今回のコロナウイルスで帰国せざるを得なくなってしまい、そして中国にしばらくは入国することができない状況となってしまいましたが、自分の意思でどうすることもできない状況にも関わらず、日本にいる間の奨学金は返還するよう求められました。
  • 留学中に一時帰国を検討している方はご注意ください。
武漢で発生した新型コロナウイルス肺炎に関するお願い まさかの中国留学中断!これからどうする?

業務スーパー奨学金の選考過程

業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金応募書類を提出してから、奨学生として内定されるまでの過程です。

  • 1月末頃までに応募書類を所属大学に提出
  • 3月中旬頃に書類審査の結果
  • 3月下旬に面接
  • 4月末頃に面接審査の結果
  • 内定

業務スーパージャパンドリーム財団の提出物や結果の通知は、すべて大学を通して行われます。

業務スーパージャパンドリーム財団奨学金の選考について

続いて、実際の業務スーパージャパンドリーム財団奨学金の書類選考と面接選考についてお話しします。

応募書類の書き方や面接でどのようなことについて聞かれたかについてまとめています。

業務スーパー奨学金の書類選考で意識して書いたこと

書類審査で提出した応募書類では、交換留学の学内選考で提出した書類を参考に(ほぼそのまま)しながら書きました。

業務スーパー奨学金の応募書類には、最後に自由記述の欄があります。自由記述の欄には何を書いても良いことになっています。

自由記述の欄に何を書くか迷ったのですが、大学で交換留学生チューターとして活動していたので、留学生チューターの活動内容と留学生チューターでの活動と今回の留学がどのようにリンクしているのかについて書きました。写真を添付しても良いとのことだったので、自分が伝えたいことにマッチしている写真を一枚貼って、提出しました。

正直応募書類に関しては、何が正解で何が間違いなのかはわかりません。

しかし、一つ言えることは一貫した軸を持って書類を作成することが大切であるということです。

私は、日中関係を主な専攻テーマにしており、「日中関係」だけではあまりにもテーマが大きすぎるので、「中国への日本人観光客を増やす」という軸で書きました。「中国への日本人観光客を増や」した結果、それが日本や世界にどのような良い影響をもたらすのかについて記述しました。あくまでも一例です。

  • 中国に留学に行きたい
  • ↓なぜ?
  • 日中関係において民間レベルでの文化交流を促進したいから
  • ↓なぜ?
  • 日中ともに相手国に対して複雑な感情を抱く人が多いから・ステレオタイプなイメージが浸透しているから
  • ↓何を学ぶ?
  • 日中関係が複雑になっている原因である歴史や概念について中国側でどのように捉えられているかについて学ぶと共に、中国・現地で生活するという利点を生かし、日本人の観点から中国への日本人観光客数を増やす方法を模索する
  • ↓それは将来どのように活きる?
  • 全日空で日中民間交流促進に貢献した岡崎嘉平太氏のように、私も微力ながら日中の架け橋となることに貢献できる。民間交流を促進することによって、相手国に対する意識・印象を良い方向に変化することができる。
MEMO
  • 実際、中国の方は日本に旅行に訪れてから、日本に対する印象が良い方向に変化したというデータが出ています。*ちょうど爆買いの頃から中国から見た日本に対する印象が良い方向に転換しています。
  • 反対に日本人が中国にビジネスとして渡航することはあっても、観光で行く人が少ないのが現状です。
  • これらを踏まえて、実際に現地で見聞きすることが相手国の印象を変化することに繋がるはずではないのか?という仮定を立てました。
  • そのためには、日本から中国への観光客を増やすことが必要!旅行や観光は、中国に興味を持ってもらうための第一歩。

業務スーパー奨学金の面接で聞かれたこと

実際に面接で聞かれたことについてまとめました。

  • 留学に対する想い
  • 自分が留学で直したい短所
  • 日本人に生まれてよかったか、それとも別の国の人に生まれた方がよかったか
  • 将来どのような仕事に就きたいか
  • 将来アジアの人々に仕事を奪われる可能性がある中で、どのように自分のビジネスを確立して食べていくか

面接についてですが、質問項目は上記の内容でした。ちなみに応募書類に記載したことについては、全く触れられませんでした。

服装は全員スーツで、私が面接を受けたときには学生8人に対して面接官6人でした。圧迫面接ではなく、時々笑いが起きるような和やかな雰囲気で行われました。面接は地域ごと(ヨーロッパ、アジア、英語圏などなど…)で分けて行われているようです。

また、最初に控え室に到着するとホワイトボードに1分間スピーチのタイトルが記載されており、事前に考えておくように言われます。私が面接に行った時のテーマは「留学に対する想い」でした。

1分間スピーチですが、特に1分間話す必要はなく、1分以内で言いたいことを言い切るというスタイルでした。1分間しっかりと計測され、時間が経つと話の途中でも打ち切られてしまうので、ここでアピールするために長々と話すことはやめておいたほうがよさそうです。私は40秒くらいしか話しませんでした。

所要時間は70分間みっちりです。面接官は大学の教授で構成されているようでした。

面接の質問内容に対してだらだらと答えるのではなく、端的にまとめて答えることが求められていると感じました。

また、回答形式は端から順番に答えていくタイプと、挙手して答えていくタイプがありました。

周りの人は世界を平和にしたいとかなんとか壮大なことばかり発言していたので、

ちゃい

わお、すごい。と思い、あまり発言はできませんでした(反省)。

月額15万円をかけた奨学金ということもあり、かなりみんな本気で来ているので、圧倒されてしまいますが、できるだけ積極的に発言していくと良いです。

面接官はいい部分だけを切り取って採点してくれるので、自分が思うありのままを全力で伝えてください。

業務スーパー奨学金選考の結果

業務スーパージャパンドリーム財団奨学金の書類選考を通過し、面接審査も通過し、無事に奨学金をいただくことができました。

面接ではあまり発表することができなかった(挙手したのは1回だけ)ので、書類審査でふるいをかけて面接審査でこの子は大丈夫なのか確かめているのではないかと思いました。

応募を考えている人はまず、応募書類にしっかり力をいれて書いてくださいね!

また、業務スーパージャパンドリーム財団の奨学金は学業成績と語学能力が重視されるという噂ですので、大学の成績も意識して取り組んでください!

まとめ

無事に業務スーパージャパンドリーム財団様から奨学金をいただくことができ、金銭面では心配することなく留学に行くことができるようになりました。

まさかいただくことができるとは思っていなかったので、勇気を出して書類を出し、勇気を出して面接に行ってよかったなと思いました。自分は無理だと最初から諦めずに、奨学金の応募にチャレンジしてみてほしいと思います。

2 COMMENTS

コメント失礼します。
ヨーロッパに留学しているものです。COVIDの件で強制帰国を命じられる可能性があるのですが、業務スーパー奨学金は、帰国先でオンライン講座を続けながらという状況でも受給が停止されますか?受給の再会は留学先に復帰しないと不可能なのでしょうか?

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ちゃい

まさん
コメントありがとうございます。私が現在知りうる限りでお伝え致します。正確な情報は、ご自身が所属されている大学の担当部署に出来るだけ早く確認することをおすすめ致します。
コロナ本当に大変ですよね…。留学が中断されて悔しい…。私の大学では、地域に関わらず全ての交換留学生が強制帰国を命じられました。
「帰国先でオンライン授業を続けながら…」という状況でも、「留学先にいないため」支給は停止されます。(私は実際にこの状況です)大学の案内によれば、留学先に復帰しない限り、支給はできないとのことでした。しかし、私が帰国したのは1月で、かつコロナの影響を受けているのが中国だけでしたので、もしかしたらこれから状況が変化することもあるかもしれません。(現時点では、なんとも言えません)
また、JASSOを受給している友人は、海外にいようとも国内にいようとも、奨学金の支給が停止されています。
留学されている国が鎖国をしておらず、帰国することができるのであれば、奨学金のことが気になるかもしれませんが、一刻も早く帰国することを強くおすすめ致します。帰国の際にも、空港で長時間検査のために拘束されることもあるようです。
くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。
ちゃい

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