私は、世界遺産に登録される以前の2020年に三内丸山遺跡を見学しました。当時見学した縄文ロマンいっぱいの三内丸山遺跡を紹介します。
私の世代は、三内丸山遺跡が教科書に載っていることから
「教科書で見た景色や!!!」
と興奮していましたが、
一緒にガイドツアーに参加された方々は、
「私たちの時代には、教科書に載っていなかったわ」
ともおっしゃっていたので、時代の変遷を感じる瞬間もありました。
私は、無料で開催されているガイドツアーに参加しましたので、見学した順に紹介したいと思います。
- 住所:青森県青森市大字三内字丸山305
- アクセス:青森駅よりバスで30分
- 料金:一般:410円/高校生・大学生:200円/中学生以下:無料
- 開館時間:09:00〜17:00
- 休館日:毎月第四月曜日
- 公式ホームページ:https://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
三内丸山遺跡の見学は、室内と室外に分かれています。
ガイドツアーでの解説があるのは、室外エリアのみですので、時間を見ながら室外→室内または室内→室外の順で見学するのがおすすめです。
ちなみに、私はガイドツアーまで時間があったので、室内展示の見学からスタートしました。
室内は、博物館のように展示物が並んでいます。
教科書で見た縄文土器があったり。
これまた教科書で見た土偶があったり。
土器とひとことで言っても、こんなにたくさんの種類があります。
室内の展示物は、それほど多くないので、さらっと見て併設されているレストランでランチを取りました。
縄文ロマンをイメージしたランチでしたが、ボリューム&味ともにバッチリでした。
時間になりましたら、ガイドさんとともに、いざ屋外の遺跡散策へ。
三内丸山遺跡ですが、とにっかく広いです。広大な敷地です。
なんでも、三内丸山遺跡は、
- 5900〜4700年前に集落がスタート
- 遺跡全体は、42ヘクタール=東京ドーム7~8個分の広さ
があります。
そして、先ほど少し触れましたが、世代によって教科書に載っていたりいなかったりするのは、
平成になってから明らかになった大規模な遺跡である
からです。
そもそも、どうして平成になってからようやく三内丸山遺跡の存在が明らかになったのでしょうか?
ガイドさんのお話によると、
- ここに野球場を作ろうと思ったが、
- 遺跡があることが判明した
- 文化財保護のため、県が土地を即購入
県の決断が早かったため、三内丸山遺跡を守ることができました。
もし、この地に野球場の建設予定がなければ、三内丸山遺跡はいまだに土に埋もれたままだったかもしれません。
三内丸山遺跡では、ガイドなしでも見学することができるよう見所ポイントでパネルが設置されています。
三内丸山遺跡で展示されたものは、ほとんどが現代に復元したものです。
銀色の建物内に保存されている遺跡のみが、発掘当時のまま保存したものです。
竪穴住居も再現されたものがいくつか点在しています。
自由に中に入って、竪穴住居の雰囲気を感じることができます。
三内丸山遺跡では、
- 全部で600以上の竪穴住居があり、
- 1つあたりに4~5人が生活していた
という営みが行われていたようです。なお、当時の平均寿命は30歳前後だったということです。
大人のお墓と子どものお墓がそれぞれの場所にあります。
360個以上あったとのことですが、実際に骨の出土はなかったとのことで、副葬品からお墓であることを判断したということです。
ちなみに、
十和田の大噴火により火山灰や火砕流の影響によって溶けてしまったのかも?
という一説もあるようです。
こちらは、教科書でお馴染み高床式倉庫です。教科書で嫌というほど見ていても、実物を見ると、やっぱり感動します。
三内丸山遺跡のシンボルです。
復元するにあたっては、土地の圧縮具合から木の重さを算出し、設計を行ったとのことでした。
圧倒的な高さがあるため、見晴台としての機能もありました。
こちらを復元する際は、木が腐ってすぐにダメになってしまわないように、ロシアから木をわざわざ輸入したそうです。
世界遺産にも登録された青森県の三内丸山遺跡を見学してきました。
歴史が好きな人もそうでない人も、縄文ロマンあふれる三内丸山遺跡を一度体験してみてはいかがでしょうか。
時間が許すのであれば、無料のガイドツアーに参加するのもおすすめです!
最後までお読みいただきありがとうございました!
*新型コロナウイルス感染症に伴い施設が休業している場合がございます。自治体の情報を確認し、感染症対策に十分に注意を払った上での見学をお願いいたします。